マーケティングにおけるインサイトは、簡単にいうと顧客自身すら気付いていない欲求のこと。
市場では高品質のモノやサービスが溢れています。
その中で消費者に選ばれるためには、インサイトを見つける必要がありますよ。
しかし、「インサイトを見つけるのが大事」と言われるわりに、意味が理解されにくい言葉でもあります。
この記事では、マーケティングにおけるインサイトとは何か、潜在ニーズとの違い、上手くマーケティングで活用した事例を2つ解説します。
また、インサイトを実際に見つける3つのステップも簡単に紹介しますよ。
インサイトについて、しっかり理解してあなたもマーケティングで活用していきましょう。
インサイトは直訳すると、「洞察」や「見識」といった意味があります。
マーケティングにおけるインサイトは、消費者を動かす隠れた行動原理や無意識の心理のことをいいますよ。
商品やサービスが溢れている市場では、他社との違いを打ち出すことは難しいです。
しかしインサイトに気づければ、新しい商品やサービスの開発に活かすことができ、競合他社との差別化につながります。
インサイトは、「潜在ニーズ」と混同されやすいですが、この2つは意味が異なります。
言語化されていないだけで、質問などで引き出せるのが「潜在ニーズ」です。
それに対しインサイトは、潜在ニーズのさらに深い場所にある言語化できていない本音や心理のことを指しますよ。
ここからは、インサイトを上手くマーケティングで活用した事例を2つ紹介します。
この2つを参考にすれば、よりインサイトについての理解が深まるはずです。
日清食品の代表的な商品「カップヌードル」はインサイトを見つけ、60歳以上の購入層を増やすことに成功しました!
実は、カップヌードルは若年層に人気の商品。
60歳以上のシニア層は健康面に気を遣う年齢なため、ジャンクフードであるカップ麺は売れにくい傾向にありました。
しかし日清食品は、活力に溢れたシニア層「アクティブシニア」が一定数いることに着目。
アクティブシニアを調査した結果、「シニア層は、カップ麺でもおいしければ自由に食べる」というインサイトを見つけました。
その結果、味にこだわりつつ、健康面にも配慮した「カップヌードル・リッチ」を開発し、シニア層の支持を獲得できたということです。
カリフォルニア牛乳協会はインサイトを見つけ、「got milk?キャンペーン」で成功しました!
牛乳は健康に良いという路線で広告を打っていましたが、売り上げは思うように伸びませんでした。
消費者を調査したところ、「牛乳を買うのは切らしたタイミング」・「牛乳が必要なのにない状態を避けたい」という2つのインサイトを発見!
2つのインサイトを参考に、牛乳に合う食べ物の絵を置いて「got milk? (牛乳はありますか?)」とたずねるだけのシンプルなキャンペーンを実施しました。
このキャンペーンは顧客のインサイトをしっかり理解でき、牛乳の売り上げが大幅にアップしましたよ。
顧客インサイトを見つけるためには、以下の3つのステップが効率的です。
step1. 顧客の情報収集を行う
step2. 情報を分析する
step3. 顧客インサイトを抜き出していく
インサイトを見つけるためには、とにかく顧客の情報収集を行う必要があります。
情報収集には、以下の4つ方法が効果的です。
インサイトは、顧客自身も気づいていないものです。
「何が欲しい?」といった問いに対しては、望むような答えは返ってきません。
そのため、情報収集をする前に「仮説」を立てると良いでしょう!
得た情報の分析をしましょう!
インサイトを見つけるためには、顧客から得た情報を深く掘り下げていく必要がありますよ。
深く掘り下げて分析するために効果的なのは、ペルソナ設定です。
ユーザー像を細かく設定して、分析することで新たな発見が得られますよ。
得た情報とペルソナの人物像を合わせて考え、「なぜこう答えたのか」「なぜこういう行動をしたのか」という視点で分析していきましょう。
分析した情報から、インサイトを見つけましょう。
顧客自身も認識していない本音を分析結果から導き出すのが、インサイトを見つけるということです。
当たり前に思えることにも、インサイトが眠っている場合がありますよ。
顧客インサイトを理解することができれば、競合のいないニーズを作り出し、新しいビジネスを展開できます。
また、価格競争にも巻き込まれないため、高い利益率を確保できますよ。
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