リファーラル採用のインセンティブとは、「働いている会社に人材を紹介して得る報酬」のことです。
自社で働いている社員が、人材を紹介することによって採用時の価値観のミスマッチを防いだり、採用コストを削減できたりします。
米国では働く社員に向けて設けられており、日本でも取り入れる会社が増えている採用方法です。
この記事ではリファーラル採用のインセンティブのメリットや、設定時のポイントを紹介します。
転職が当たり前になってきつつあるので、いい人材がほかの会社に流れてしまうかもしれません。
ぜひ、リファーラル採用のインセンティブを利用してあなたの会社で最適な人材を確保してくださいね。
リファーラル採用(リファラル採用ともいう)のインセンティブとは簡単にいうと、社内の紹介制度を利用して採用選考を実施し報酬を与えることです。
リファーラルは英語の「referral」で「紹介・推薦」という単語からきています。
インセンティブも英語からきており「incentive」で「やる気を起こさせる刺激や誘因」として使われ、主に「報酬」を指します。
リファーラル採用のインセンティブの相場は1~10万円だとされています。
中には報酬制度がない会社や30万円以上の高額インセンティブを設定するところもあります。
人材紹介の手数料やサイトの登録費用に比べると安いといえるでしょう。
リファーラル採用のインセンティブは就業規則に記載する、高額にしすぎないことで違法にはなりません。順番に説明していきますね。
インセンティブについて就業規則や賃金規定に明記するようにしましょう。
職業安定法第40条で、労働者の募集を行う者は人材紹介の資格がないと報酬を受け取ってはならないと記載されています。
人材紹介をするには資格が必要になるので、人材紹介アプリやサイトには紹介手数料がかかります。
そのため、人材紹介業務自体に報酬を与えているのではなく、業務の一部になることで社員のモチベーション維持につながるという明記をしておきましょう。
インセンティブは違法だと思われないためにも、人材紹介手数料より低めに設定するといいですよ。
インセンティブは高ければ社員が利用するのかといわれると、そうではありません。
実際に、高額のインセンティブを設定してしまったために、報酬欲しさに紹介された社員は数か月しか在籍していなかったという例もあるようです。
また、スキルの高い人材の紹介は他と差別化し、少し高めの金額に設定するという会社もあるようですよ。
リファーラル採用をするメリットは、採用時の価値観のミスマッチを防いだり、採用コストを削減したりできます。順番に説明していきますね。
リファーラル採用のメリット1つ目は、入社してから生まれる価値観や考えのミスマッチを採用時に気づける点です。
会社のスローガンや社風は、ネットや説明会で理解できても実際に働いてみないとわからないことはたくさんあります。
リファーラル採用をすることで、上司や人事に直接聞けないことでも仲の良い友人や紹介者であれば気軽に実際の話を聞いて知れるからです。
新たに入社した人材を長期的に確保するためにも、取り入れたい制度ですね。
リファーラル採用のメリット2つ目は、人材紹介サイトで発生する採用コストを削減できる点です。
人材紹介サイトでは、採用が決まったら紹介手数料を支払わなければなりません。
その相場は、理論年収の30%といわれています。理論年収とは採用された社員が1年間働いたときに得られる推定収入のことです。
採用時のコスト面をみると、リファーラル採用のほうが断然いいですよね。
リファーラル採用のメリット3つ目は、転職活動をしていない優秀な人材を確保できる点です。
紹介者が、転職を考えている友人や知人に声をかけるため実際には転職活動をしていない人材にアプローチできるからです。
転職する側からしても、全く知らない会社に入社するよりも、あらかじめ知っている友人がいるところで一緒に働くほうが明らかに転職活動に使う労力が少ないですよね。
思いもよらない優秀な人材を確保できる可能性もあるので、積極的に利用したいですね。
リファーラル採用をするなら、単に導入するのではなく3つのポイントを押さえましょう。
会社のための制度に見えますが、結果的に社員のためにならないといけないですよね。順番に説明していきますね。
リファーラル採用をする上で最も大事なのは、社員が友人や知人に紹介できるような環境作りです。
在籍している社員を大事にできない会社が、新たな人材を採用しても長続きしません。
私もリファーラル採用がある会社で働いていましたが、表から見える世界と実際に働いている身では全く辛さが違いました。
自分が働いていて、楽しく感じ、友人や知人にも紹介してもいいと思えるようにしないといけないですね。
例えば、自分や家族の誕生日休暇やフレックス勤務を定期的に取り入れるなどするなどです。
匿名性のある意見箱などを設けて社員が働きやすい社内制度を充実させることが大事ですよ。
リファーラル採用をするポイント2つ目は、社員の満足度を上げる機会を年に2~3回設けることです。
社員は、人間なので褒められると成長し、日頃頑張っていても伝えきれない言葉を聞くと嬉しいと思います。
これは実際に経験したことですが、上半期・下半期に集会などで部署ごとに一人ずつ優秀賞を輩出していました。
なぜ選ばれたのかを述べることで、選ばれなかった社員も「あぁ、こうすれば自分も褒めてもらえるんだ」というモチベーションになります。
リファーラル採用をするポイント3つ目は、社員へこの制度を認知させることです。
いくら、社員が気持ちよく働いていてもこの制度を知らなければ人材を増やせません。
就業規則に載せることは勿論ですが、社内の休憩室や掲示板に貼って常に目に入るようにし意識させるようにしましょう。
リファーラル採用のインセンティブについて、メリットやおさえるべきポイントがわかりましたね。
あなたの会社にもぜひ取り入れて、インセンティブの設定方法の参考にしてくださいね。
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